|
今日は、IMAGICAで働く私たちにとっての「プロフェッショナル」という言葉について考えてみたいと思います。薮さんとは、たまに社内で顔を合わせることはあるけど、直接仕事をしたことはないですよね。日頃どんな仕事をしているの? |
|
私は今、おもに洋画字幕のコーディネートに携わっていて、毎日お客様と電話やメールで連絡を取り合いながら仕事を進めています。社内では“窓口”と呼ばれることが多いですね。入社して2年、ずっと今の部署なんですが、最初の頃はかなり緊張して仕事をしていましたが、最近やっとお客様と談笑できるようになりました。柴田さんは、技術系ですがどんな仕事に取り組んでいるのですか。 |
|
僕がやっているのは、簡単にいうと映像や音声のデジタルファイルに対応する技術開発です。これからの時代は、プロ用の映像もPCなどで簡単に扱えるようにデジタルデータにしていくことが求められます。映像や音声のデジタルデータを、いろいろなお客様がネットワーク上で利用しやすいものにしていく仕事。その中で特に求められることがセキュリティだったり、ネットワーク利用のためのインフラ化だったり、ファイル化のための機材開発やPC上での使いやすさの技術開発だったり。映像技術の分野で業界をリードするIMAGICAとして、取り組むべきテーマは限りなくあります。 |
IMAGICAの技術者は、営業やコーディネーターからお客様の依頼を聞いて技術的なことで応えていく。僕たちにとって、普段からお客様と直接会ってやり取りをしている薮さんのようなコーディネーターの存在はとても重要なんですよ。 |
|
IMAGICAは邦画やCM、企業のVPから放送番組まで、すごく幅広い分野に業務が広がっていて、いろいろな分野で専門家が仕事をしていますよね。私が入社していちばん驚いたのは「IMAGICAって、なんて自由な会社なんだろう」ということでした。自由というのは、好きにやっていいということではなくて、自分に与えられた仕事はすべて自分で考えて行動しなければならかったり、一日のタイムスケジュールも仕事の進め方も自分に任されていて、入社3年目の私も、責任のある仕事を任されているんだな、という感じがありますね。 |
|
確かに。IMAGICAでは、お客様の一つひとつのニーズに対して、一人ひとりが自分の職種で応えていかなくてはならないですから。ある人はお客様とのコスト調整で、ある人はCGの合成技術で、ある人は色の再現技術で、ある人はITの専門技術で…、一人ひとりがお客様に答えを出していかないと前に進まない。自分の仕事で、何かあるたびにいちいち上司に相談していたり、迷っていたら、お客様に対しても仕事のスピード感がない。そういう意味で個人に任される範囲が広いと思う。だからこそIMAGICAの人は、日頃から自分のフィールド以外の情報も幅広く知っておく必要があるんだよね。 |
|
そうですね。窓口業務として、私がお客様からの問い合わせやリクエストにすべて答えられるのが理想なんですが、やはり専門的なことは技術の人に聞かないと分からないことが多い。技術の人から得たことを正しく分かりやすくお客様にお伝えすることもコーディネーターの役割として大切なんだと思います。私がよく理解しないままお客様にお伝えするのが一番よくない。 |
|
![]() |
|
特に技術の現場だと、日頃の付き合いも自分の仕事に関わっている人が中心になりがちだけど、IMAGICAの場合はいろいろな現場の知識とか情報を、できるだけ多くの人が共有し知っておくことが重要です。個人の裁量が問われる仕事だけど、みんないろいろな分野の仲間を作って、広く情報を集めてるよね。 |
|
IMAGICAって、入社から部署をまたがった交流会とか懇親会、サークルも多いですよね。私の同期も営業から技術系までさまざまな部署に散らばっているので、何かあればすぐに電話で質問することができます。その同期が分からなければ、すぐその先輩に聞いてくれる。そういう人の輪の広がりを感じるし、ありがたいですね。 |
|
コーディネーターにとって「どの部署のだれに聞けばいいか、だれに仕事を頼めばすぐ応えてくれるか」は重要だよね。 |
|
いろいろな部署に知り合いを作って、いつでも何でも聞ける人を探しておけ、とよく言われます。社内の優れたプロフェッショナルをどれくらい知っているか。お客様の依頼と技術者をちゃんとマッチングできることが窓口のプロフェッショナルだと思います。 |
|
しかもお客様は「IMAGICAならどんなことでも頼めそうだよね」って思っている所があるし、断れないこともあるでしょ。でも、そういうお客様の期待に応えていくと、必ず新しいニーズにつながると思うよ。 |
|
そうですね。例えばデジタルシネマの字幕作業と言うのは、フィルムをベースに作業をして、そこからデジタル字幕へ変換を行っているのですが、デジタル化の急増に伴い、お客様から「デジタル素材のみで字幕をつけたい」というお話が入るようになりました。現場の方がテスト等をくり返し、フローを作りあげてくれたことで完成することができましたが、新しい作業を行うと、いくつか問題点が生じてきます。そのような事例を受けて、最近ではデジタル字幕のワークフローをより効率化するための、定期ミーティングが始まりました。このほかにも、これからは劇場のデジタル化に伴い、今まで映画館で上映できなかったものもいろいろ観られるようになります。映画館や劇場の大スクリーンで演劇とかオペラとか、アーティストのライブ中継とか、サッカー中継とか…。そこに新しい付加価値をもたらす技術も可能になると思います。しかもIMAGICAの技術の人は、未経験のことでも問い合わせると「それ、やってみようよ」って言ってくれる人が多く、チャレンジ精神が旺盛なんですよ。私も、そういう時代の変化に一役買える存在になりたいですね。 |
|

今、私はまだまだ目の前の仕事にいっぱいいっぱいですが、将来的には洋画作品のコーディネートのプロフェッショナルになりたいんです。そのためには、やはり技術的な知識を身につけたり仕事を包括的に見られる広い視野が必要だと感じます。私の尊敬するチームリーダーは、どんな時も冷静な判断力を持っていて、実作業とビジネスの両面から仕事を考えて、お客様に最善の答えを提供している。お客様も「○○さんでなきゃダメ」って、絶大の信頼を置いていて、まさにプロフェッショナルです。私も、一歩でも近づきたいと思っています。 |
僕も、常に俯瞰でモノを捉えられる人間になりたいと思っています。技術でも、それが何のための技術なのか、これから何を解決していかなくてはいけないか。技術者は、単に技術を知っているのではなく、その技術がどう使われるとよいかを考えることが大切だと思うので。いろいろな状況や情報を俯瞰して、技術をより良い方向に向かせたいと思っているんです。それはIMAGICAにいるからではなく、日本の映像文化に携わる一人として、そうありたいですね。 |
|
そう思われたのは、何かきっかけがあったんですか? |
|
実は、僕が入社した時に同じ部署にいた大先輩の仕事を、そばで目の当たりに見たからなんです。その先輩は、ある時期から「日本にある映像の文化資産を、いろいろな人が簡単に見られるような環境を作っていきたい」と、日本各地にある古い映像や音声を修復して文化財にする仕事を始めたんです。さまざまな状態で保存されているフィルム映像を均質なデジタルデータにしたり、将来Webで配信できるような仕組みを考えたりすることで価値のあるアーカイブができる。先輩は日本全国を調査して、お客様に相談を持ちかけて、その仕事を実現していった。技術の裏付けをもとに、一人でその仕事に挑戦し、その結果、 テレビなどメディアでも紹介されるような貴重なコンテンツを作ることができたんです。初めは予算も少なく、将来的にどれほどのニーズがあるのかもよく分からなかったものを、確実に価値ある資産に変えていき将来のマーケットにも期待されるものにしてみせた。先輩はIMAGICAのためというより、日本の映像文化にどんな技術が必要かということを考えて、自分で企画書を書いて社内にプレゼンし仕事を切り拓いていったのですが、それはまさにプロフェッショナルです。僕も、技術というフィールドを通して日本の映像文化にムーブメントを起こせるような仕事がしてみたい。今やっているデジタルファイル化という仕事一つ見ても、あらゆる可能性が転がっていると思うんですよ。 |
|
それはすごいですね。柴田さんはそうやって日頃の自分の仕事を通して、会社の目指す方向や業界全体のことも視野に入れて働いていらっしゃいますが、入社して何年後くらいから、そんな風に考え始めたのですか。 |
|
入社して3〜4年くらいは、僕も目の前の仕事でアップアップだった。きっかけがあるとすれば、入社4年目にハリウッドの機材メーカーへ出張に行って、この眼で本場のエンターテイメントを見て「自分は、これから何ができるのかな?」って考えたら日本とアメリカの文化やマーケットの違いとか、これからの時代に何が必要なのかな?と漠然と考え始めたんだ。 |
|
![]() |
|
私もいつかハリウッドの現場は見てみたいですね。映画やエンターテイメント産業に関わる一人として、制作者が求める感覚的な部分も含めて、いつも新しいアンテナを持っていたい。私は、今のコーディネーターをいう仕事が大好きで、モノづくりのサポートをすることの楽しさを感じています。特にIMAGICAの技術現場の人で親しくさせてもらっている人がいるのですが、その人はすごく忙しいはずなのに、いつも爽やかに対応してくれる。その人のおかげで、私も何でも憶することなく質問できるようになったし、知識も得られた。お客様との接点にいる私にとって、プロ中のプロとは、どんなに辛いことがあっても笑顔でお客様と話ができる人なんだな、と思いました。お客様が、いつでも私に気軽に電話をくださり、会いに来てくださるような存在になりたいですね。 |
|
私は、学生時代に就活が上手くいかず、「自分にマッチする会社はどこなんだろう」と悩んでいた時、やっと「ここだ!」と自信を持って思えるIMAGICAに出会いました。自分が心からそう感じられる会社に見事入社できて、運命を感じているんです。だから、「何が何でも辞めないぞ」と思ってる。幸いIMAGICA は、女性でもずっと働ける環境が整っているので、IMAGICAで骨を埋める気持ちで働いています。 |
|
驚いたな。そういう凄い決意をもった後輩がいるのは、先輩として嬉しい限りですね。ただ、これは僕の感覚ですが、ここ数年IMAGICAに入社してきた後輩たちは基本的に優秀で真面目という印象があります。その分、私たちから上の世代とは違い、心に思っていることを飲み込んでしまう大人しい印象の人もいます。IMAGICAに限らず、仕事では人に頼ることも、人と意見を戦わせることも必要になる。そこから人に頼られる存在になっていくと思うので、人と対面して話しながら相互に理解することが大切だと思います。日頃から人との交流や情報交換をやっておかないと、何か問題が起きた時、いきなり人を頼ったり意見を聞いたりできないし。これはプロフェッショナルになるための基本かもしれませんね。 |
|