IMAGICAがスタートさせたオンラインショーケース

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IMAGICAがスタートさせたオンラインショーケース・FOYER(ホワイエ)。
このFOYERが誕生するまで、一番近くでその開発に携わってきたスタッフの二人(吉田伸吾(営業)蜂須賀大貴(システムエンジニア))に話を聞いた。

まずはプロジェクトスタートの経緯を教えてください

吉田:数年前にTIFFCOM(マルチコンテンツマーケット”Japan Content Showcase “)に出展した際に、日本の良質なコンテンツを海外市場に進出させるためには、ライセンサーとライセンシーのマッチングが重要であり、この作業が実は思ったよりも大変なことだと知ったんですね。ライセンサーとライセンシーがもっと良い形でつながることが出来れば、IMAGICAにとってもビジネスの機会になるのでは?ひいては、日本市場の活性化にもつながるのではと思ったのがきっかけです。

蜂須賀:実際、IMAGICAのエンコード事業の今後を考えた時にも、コンテンツのファイル作業のオンライン化が進む状況下で、海外市場に目を向けた際のローカライズや、ファイルベースでのコンテンツ事業においてどんな新規事業展開をしていけばいいのか模索中だったこともあって、プロジェクトとして具体的に考えるようになっていった感じですね。

プロジェクトのスタートから海外市場は視野に入っていたのですか?

吉田:今までIMAGICAが踏み込んでいなかった事業への挑戦だったので、まずは国内のライセンサー事業向けのサービスとして考えていましたが、マーケットとしては、始めから海外市場も視野に入れていました。

蜂須賀:国内市場に比べ、海外市場の大きさは魅力的でしたし、アニメを始めとした日本の良質なコンテンツを世界に届けるというのは、重要だと考えていました。

このネーミングはどのようにして決まり、どんな意味が込められているのですか?

蜂須賀:実は僕が名付け親です(笑)。意味というか込めた思いとしては、コンテンツが完成してお客様が実際目にする場所を“劇場”とするならば、僕らが実際担当するのは、その完成したコンテンツを実際にお客さまに届ける一つ手前の場所になるなと考えたんです。つまり劇場に入る前に行くところということで、”ホワイエ“という名前がいいなあと。これフランス語読みします。

吉田:僕らの提供するサービスのお客様はビジネスとしてそのコンテンツを提供する企業や購入するメディア等になるので、一般のお客様が見る前、ステージに上がる前のものという意味も込めています。


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開発にあたり最初に取り組んだことはどんなことだったのでしょうか?

吉田:最初は、ライセンサー、ライセンシーの両方の立場にたって骨子を組み、まずは地道にマーケティングしていきました。

蜂須賀:最初は吉田さんと僕ともう一人の3人からのスタートでしたよね。(笑)

地道な作業の先に見えてきたものってなんだったのでしょうか?

吉田:FOYERのようなマッチングサービスは、すでに映画に特化したものなど存在はしていたのですが、実際にはこうしたサービスを作っても国内外での見本市へ、直接出展などをしないと広がってはいかないんですよね。コンテンツを欲している人たちは日本のコンテンツをまとめて、一気にトータルで見たい、知りたいというのがあって、そういう意味では、日本のコンテンツをトータルで扱うサービスはなかったし、だったら、IMAGICAとしてトータルでそのサービスを構築するのがベストではないのかと。

蜂須賀:開発する側で考えると、どうしてもそれぞれの立場、例えば、ライセンサーが自分で作ると、自分たちのコンテンツだけをアピールするものになってしまうし、配信業者が作ると、配信の部分のみに注力したものになってしまう。実際、使う側からすると使いづらいものが出来上がっていたんです。ライセンサー側の思いもわかるし、実際、購入する側=ライセンシー側が使いやすいシステムも考えられるという、ニュートラルな立場をとれる僕たちIMAGICAが開発するのがベストだし、良いものを作れるという自信がありました。


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開発途中で苦労したことはどんなことですか?

蜂須賀:例えば、ライセンシーであるバイヤーを登録先から選択できるか、セキュリティの問題をクリアするために公開範囲をどうするか、など細かくヒアリングしていったのですが、ライセンサーそれぞれのポリシーの違いなどもあって、1つにまとめることはできないんですよね。最終的にどこに落ち着かせるのが良いかは、かなり試行錯誤しました。

吉田:このライセンサーはここを重視するけど、別のライセンサーはこっちを重視するみたいなこともあって、最終的にIMAGICAとしてどう形づけるかは難しかったですね。

蜂須賀:開発当初は、オンライン上の閉鎖環境だから安心してコンテンツを見られるのが、ウリということで始めたのですが、いざ話をし始めるとここでダウンロードまでしたいなあという要望が出てきたりとか・・・(苦笑)

吉田:そうそう。(笑)セキュリティを考えると、あくまでマッチングのためのサービスだし、プレビュー止まりかと思っていたのですが、お客様からは素材のやりとりもオンライン上でやりたい、なんて要望もでてきたり。最終的には全ての契約(マッチングしたコンテンツの売買まで)をFOYERの中で終わらせたいとかね。

蜂須賀:試行錯誤を繰り返し、提供するサービスでポイントとなるセキュリティに関しては納得してもらえるものになりました。

吉田:今まで、妥協して存在するサービスを使用しているところも多かったようなので、今回のサービス内容は納得してもらえていますね。何より、IMAGICAがやってくれることへの安心感が強いです。諸先輩方が作ってくれた信頼のブランド力でしょうか?今、他のサービスを使ったり独自のサービスを使ってるお客様も、僕らが提供するものならば、併用して使ってみようかというところもあって、そういう意味では、IMAGICAの映像業界における今までの事業への信頼が今回のサービスにも活きている感じです。


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手ごたえはいかがですか?

蜂須賀:今回、ライセンサーサイドの反応で、経営陣からのニーズが高いのには驚きましたね。現場の方たちはもちろん、所有するコンテンツをより広いマーケットに広めたいという思いを持つ経営者の方が多く、実際導入のジャッジも早くて驚きました。

吉田:市場としては、ライセンサーの方たちからのヒアリングの際もあったのですが、みなさん、東南アジアには非常に興味を持たれていたし、東南アジアサイドからの興味も高いようで、可能性を感じています。IMAGICAとしては2014年2月にマレーシアにImagica South East Asiaも設立していますし、情報の収集もしやすいですしね。

蜂須賀:実際、本格的な反応が分かるにはサービス開始してから数か月必要かなとは思っています。
ライセンサーがFOYERの登録により、ライセンシーから求められる素材の傾向が見えてくれば、マッチングしやすいコンテンツの登録のスピードアップも可能になるし、そういう意味でもサービス開始から数カ月でこうした情報の開示も可能になるかなと考えています。ライセンサー側にとっても、比較的負担の少ない形での提供が可能になったので、FOYERへの登録メリットを明確に提示できればさらに、サービスの拡大が可能かなと考えています。

吉田:FOYERに並ぶコンテンツ素材はIMAGICAの信頼度を失わない良識な範囲で、大型作品のみならず、自主作品や、地方で制作された良質なコンテンツ、日本の高水準での教育向け映像なども含まれます。
この点も他にはない点だと自負しています。


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今後の展望を聞かせてください。

蜂須賀:海外戦略も含め、成功の手ごたえ感じているのは事実です。形になってきてよく言われるのは良い意味で、「IMAGICAらしくないサービスだね」なんです。IMAGICAの良さを追求して開発してきた結果、今までのIMAGICAらしくないと言われるのは、新たなマーケット開発が出来ているのかなと思っています。何より仕事をしていて楽しいんです。

吉田:正直、手ごたえについて感じつつも、けっして満足感は感じていないんです。方向性は間違っていないと確信していますし、ニーズもさらに強く感じています。最終の着地をどこに持っていくかについては、何をどこまで充実させていくかなど、まだまだ進化させていきたいと考えています。

蜂須賀:目指すは、コンテンツにおけるIMDB(インターネットムービーデータベース)です。映画情報を知りたい人がIMDBを見ればすべての情報が得られるように、コンテンツを作った人がFOYERにあげておけば大丈夫だよ、世界中から見てもらえるから、という僕らが扉を開いたFOYERが勝手にさらに成長していくというデファクトスタンダードがゴールだと考えています。

吉田:FOYERは、編集、ファイル化、パッケージ化といったIMAGICAの現業のその前後に広がるビジネス展開に、確実につながっていくと信じています。ターゲットとなるお客様は、ずばり、コンテンツを持っているすべての人です。FOYER上にお持ちのコンテンツを置いていただければ、全てのビジネスが完結されます。社内管理用にだって使用可能です。ここに預けておけば、コンテンツが売れていく、オンライン上の総合ツールを目指しています。IMAGICAに任せておけば想定以上のことを実現してくれる、といったお客様の信頼をFOYERのビジネスでも実現していきたいと考えています。

FOYERの開発・営業に携わったスタッフはこの2人以外にも大勢いる。携わったすべてのスタッフが彼らのように「楽しく仕事が出来た」と口々に言い、出来上がったチラシを前に思わず笑みがこぼれる。サービスをスタートさせたオンラインショーケース・FOYERは、日本の良質な映像コンテンツを世界の市場に向け広げるためにその扉を開いたばかりだ。


サービスに関するお問合せ先
Tel : 03-3280-7579
e-mail : foyer@imagica.jp

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