【後編】IMAGICAグループ新体制で臨む”現在と未来”

広がる市場、変わりゆく映像業界に向き合うグループの強み

――海外市場での可能性はどう考えていらっしゃいますか。

水野
アーカイブの市場で言うと海外からの受注はまだまだ少ないのが現状ですね。もうすでに海外のお客さんと海外のラボ間で関係性ができていたり、価格的にも厳しかったりします。ただ、最近、韓国まで営業しに行き、受注した案件があって気が付いたんですけど、海外ではこちらが売りたいと思っているサービスじゃないところに興味を持ってくれることがあるので、海外を攻める上で本当に求められているものが何なのか、売りたいモノと求められているモノのバランスに注意して、マーケティングしていきたいと思っています。

岡田
映画の市場で言うと、マレーシアにImagica South East Asia(以下、ISEA)があります。映像の仕上げのみならず、ダビング作業も可能です。Pinwood Iskandar Malaysia Studio内にあるため、撮影との連動も期待できます。僕ら営業としては、東南アジア近郊での海外撮影があったときにISEAを拠点として撮影から仕上げまでしていただけるよう、積極的に提案をしていきたいですね。実際、アジアで撮影する日本映画も増えてきているので。現地制作作品なども含めローカライズ作業との連動など、今後、更に広がる可能性があると思っています。まず、お客さんに、“IMAGICAって海外にも拠点があるらしいじゃん”と知っていただき、実際に見てもらって興味を持ってもらいたいと思います。

石沢
配信事業関係でのクライアントは海外資本が現状多いので、日本の制作環境に触れるのが初めてということが多いですね。なので、IMAGICAのプロダクションの部署と協力して、映画の作り方はこうだよとか、ポスプロの納期はこれくらいが相場とか、一から丁寧に伝えていっています。配信事業者のオリジナルコンテンツの制作はふえてきているので、その点はIMAGICAにとってもチャンスだと思っています。そういう意味では社内の映像事業本部や、テレビ事業本部とも連携して、新しいビジネスが生まれてきていると感じています。

當眞
新しい可能性としては、2020年の東京オリンピックに向けて、スポーツも盛り上がってきていますので、そこはがんばっていきたいと思います。いろいろな形でライブ配信が見られる環境が整ってきているので、今まで以上に皆さんとの連携を含め、進めていきたいと思います。

――IMAGICAグループ内でのコミュニケーションについて伺えますか。

横山
濱崎さんたちにナレーション収録で使っていただいているIMAGICA内のこの部屋と、イメージワークスは実は場所的にも近いんですよね。歩いて数十歩。直線距離で50メートルくらい(笑)。でも、最初はその存在を濱崎さんたちも知らなかったんです。実際に都内各所を色々回って探していたのに、気が付いたら実はすぐ近くにあったというわけです。こうしたことがほかにもあるような気がしているんですよね。今後はこれを機会にもっとグループ内で情報共有ができればいいのなと思っています。

濱崎
確かにいちばん近いところに答えがありました(笑)。

當眞
もっと、グループ内で情報共有したほうがいいですよね。IMAGICAグループ版のネット掲示板みたいな感じのものがあったらいいですよね(笑)。
そうしたらもっと、業務においても色々とコミュニケーションが取れて、クライアントに対して良い提案が出来る気がしますね。
イマジカ・ライヴ社内で言うと、凄く仲がよくて昼ご飯も一緒に食べるし、現場があった日は終わったら必ず飲みます。業務によっては会社の枠を超えてということも多いですね。だからIMAGICAグループって、それぞれの現場内部ではすでに、良い形でのコミュニケーションはできているんじゃないかなと思うので、業務の枠を拡大したらもっと、良い形でのコミュニケーションが生まれる気がします。

石沢
確かに、IMAGICAでもマネージャー(管理職)と現場の関係がとてもいい会社かもしれません。上下関係等で、変に気を遣うようなことがないですしね。

吉田
比較的、現場や部署レベルで飲む機会は多いですよね。そういう席でも8割9割は仕事の話をしてますね。もちろん不満を言うこともあるけど(笑)、こういうのやりたい、こうしていきたいっていう話もよくしています。グループ全体で見ても、色々なイベント好きじゃないですかね。“チーム”という言葉が好きだし、それを大事にしているように思います。そういうところはグループ全体にあるんじゃないかと思いますね。

横山
こういった機会を機に“チーム”として、会社の枠や部署の枠を超えて、もっと強みを活かしていったらいいと改めて思いますね。

坂谷
弱みは他社の力や、知恵を借りて克服し、より魅力的なIMAGICAを作っていけばいいと思います。これまでの信頼がありますし、これからの信用もまた、僕たちが作っていかなくてはならない。変化し続けることが大切ですね。


時代はIoTや人工知能、AIの進歩により「第4次産業革命」という言葉もよく耳にする。そういった中、今後、我々を取り巻く映像産業は、テレビ視聴が地上波からネット視聴に変わり、多くの人が音楽のライブ会場やスポーツ観戦に集まり、そのライブ中継にも注目が集まるなど、確実に変化している。
そうした中、創業80年を超えたIMAGICAはこの4月より新たにグループを再編成した。
各事業部・各社の若き才能が語る熱きビジョンには、彼らがお互いの強みを活かし、今後更に変わりゆく映像制作事業に挑戦していく意気込みがあふれていた。この先、どんなコラボレーションが生まれていくのかに大いに期待したい。

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