4K映像ポスプロ(前篇)

分野の垣根を越えた4K映像ポスプロチーム

後列左から ポスプロコーディネート/三村 拓馬、エディター/与那嶺 涼、檜山 勉、4Kテクニカルディレクター/西山 一成
前列左から ミキサー/水野 学、松田 直起、カラリスト/原田 麻子
h_MG_4738

これまでの映像では表現仕切れなかった色域と画質で、奥行きと質感ある画を鮮やかに映し出す4K映像。日本初の4K専門チャンネル”Channel 4K”のために制作された『TOKYO ILLUMINATION TOUR』『タイムトリップ軍艦島』『Oh!江戸東京名所図会』は、そんな4K映像を代表する作品でもある。

この3作品を手掛けたのは、IMAGICAの品川プロダクションセンター、五反田・東京映像センター、赤坂ビデオセンターのスタッフ連携による混合チーム。それぞれのプロフェッショナルがその分野の垣根を越えて連携しているというのも、新しい点だ。

「フジテレビのコンテンツ事業部様から4Kの作品をお願いしたいという依頼があった中で、まず西山さんに話して、ほかの営業含めて相談させていただいたというのが最初ですね」そう語るのは、上記の4K作品を担当したポスプロコーディネートの三村拓馬(品川)。

話を受けたのは4Kテクニカルディレクターの西山一成(品川)で、ここから人財豊富なIMAGICAならではのチーム編成が始まり、4K映像さながらにその深みを増していく。


重視されたのは色味。カラーグレーディング

_MG_4615

「もともと4Kは色味が重視されるフローになりますが、4K映像の収録はいわゆるテープのように規格に縛られていない、収録の自由度が高いファイル形式なので、調整をしないとテレビで見る映像にならない場合もある。撮った日の天候や撮ったカメラによっても、色味が全然違ってきてしまうんです。当然、そこにばらつきがあってはいけないので、カラコレの力が重要になってくる。そこで今回は、最初からカラリストに入ってもらったほうがいいねということになり、原田さんを指名させてもらいました(笑)。原田さんとは僕がプロデューサー、原田さんがカラリストという形で、2013年に企画・制作したDef Tech『Marathon』のミュージックビデオを一緒に取り組んだこともあり、彼女の仕事については信頼していたので。」

そうして参加することになったのが、普段はCMやMVのカラコレを手掛けているカラリストの原田麻子(五反田)だ。

「最初に西山さんから話を聞いたときは、正直、”えっ!?”て(笑)。4K映像の番組で、普段扱う作品より尺も長いので、大変な作業になるだろうって思いましたね。実際、『…軍艦島』と『Oh!江戸…』は同じ作品内でカメラも違っていて、天気もバラバラだったので、苦労したカットもありました。でもやってみて、すごく楽しかったです」


4Kチームの作業において大変だった点

_MG_4716

カラコレ作業だけでなく、普段はそれぞれが、ジャンルの違うものを手掛けているということから来る大変さも――。

「テレビ(品川)のメンバーと仕事をすることが今まであまりなかったので、ワークフローの違いもあり、とまどうこともありました。できると思っていることが、実はできなかったり、やり方が少し違っていたり。最初のうちはうまくいかないところもあったのですが、皆で集まって打ち合わせを繰り返すうちに、最後はうまく進むようになりました」
と、原田。

4K映像制作に関する大変さは、それぞれの担当によっても違う。次回は、今回の作品に関わった各方面でのプロフェッショナル達の仕事と、そのチームワークに迫る。

Text:渡辺 水央 / Photo:杉崎 勝己

ページのトップへ戻る