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2015年創業80周年を迎えたIMAGICAが記念事業として協賛する東京国際映画祭初の映画製作プロジェクト/国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭 co-produceアジア・オムニバス映画製作シリーズ第1弾『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』。
世界的に活躍しているアジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」。それぞれの時代と文化を反響させ、新しい光を生み出すシリーズ第1弾『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』は、「アジアで共に生きる」というテーマのもと、様々な国のスタッフ・キャストが結集し、日本とカンボジア、フィリピン、マレーシアの各国間を行きかう人々の生きる姿を映し出しています。映画でアジアの人々がひとつになる、新しい一歩となる作品が誕生しました。
SHINIUMA Dead Horse
ブリランテ・メンドーサ 監督(フィリピン)
日本に不法滞在していた主人公マーシャル(マニー)は、本国フィリピンに強制送還される。数十年ぶりに故郷に戻ったマニーだが、すでに一家は離散しており、帰る場所を失っていた・・・。苦境に見舞われながらも、逞しく誇り高く生きる自国の人々を巧みに描くメンドーサ監督。北海道・帯広、フィリピン・マニラを舞台に、生活の拠りどころを失ったことに伴う人生の喪失を描いた社会派ヒューマンドラマ。主演はフィリピンで最も尊敬される俳優のひとりで『ボーン・レガシー』(12)などハリウッド映画でも活躍する名優、ルー・ヴェローソ。
鳩 Pigeon
行定勲 監督(日本)
戦時中は日本軍が駐留していたが、現在では多くの日本人高齢者が余生を過ごすために移住しているマレーシア。主人公の田中道三郎もまた、マレーシアのペナン島で家族と離れて孤独に暮らしていた。息子との確執が絶えない中、ある日、新しくヘルパーのヤスミンが雇われ、心を閉ざしていた道三郎との間に絆が生まれる。主演は日本映画界の重鎮、津川雅彦。ヘルパー役にはマレーシアの故ヤスミン・アフマド監督のミューズ、シャリファ・アマニ。老人の息子役として永瀬正敏。
Beyond The Bridge
ソト・クォーリーカー 監督(カンボジア)
カンボジアの首都プノンペンに実在する、日本カンボジア友好橋(日本橋)。1994年、この「日本橋」に主人公の福田は佇み、かつてカンボジアで過ごした日々を回想していたー。1970年代、橋の建設のためカンボジアに降り立った福田は美しいミリアと恋に落ちるのだが・・・。過去と現在、ふたつの時代にまたがる同国の内戦の歴史を背景に描くラブストーリー。主演は映画、テレビ、舞台など国内外の数々の作品で活躍する加藤雅也。相手役はカンボジアより、宮本亜門演出の舞台「ライ王のテラス」への出演が記憶に新しいチュムヴァン・ソダチヴィー。
10/26(水)東京国際映画祭ワールドプレミア上映

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『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』 http://asian3mirror.jfac.jp/
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(注)この特集記事は、株式会社IMAGICA Lab.への合併以前のものです。本文中の社名表記は取材当時のものです